林:今のガチガチに縛られてる芸能人からすると、夢のような話ですよ。歌舞伎役者さんと京都の芸妓さんの関係ですら、雑誌に書かれちゃう時代ですから。

梅沢:あれは京都にいればよかったんです。東京に引っ張り込むから見つかるの(笑)。いま日本でそういうセキュリティーがいちばんしっかりしてるのは祇園です。「文春の◯◯です」「週刊朝日の△△です」なんて名刺を持って行っても、絶対入れてくれませんから。でもね、芸能人なんですから、書かれてもいい遊びをするべきだと思いますけどね。僕は女性関係でモメたことが一度もないんです。

林:カッコいい。清々しいですよ。だからみんな、梅沢さんに憧れちゃうんですね。「コメンテーターやってるからおとなしくしなきゃ」なんて、ぜんぜん思ってないでしょう?

梅沢:思ってないです。だって僕、中学しか出てないし、失うものもないですから。

林:高校には行こうと思ってたんでしょう?

梅沢:思ったんですが、おばあちゃんに「働け」って言われたんです。昔は中学出たら働き手として送り出された。今は行こうと思えば高校や大学に行ける子が大半ですからね。このあいだNHKの番組で学生に言ってやったんです。「お前ら、勉強するのが仕事だからな。お父さんやお母さんが一生懸命働いて、お前たちの学費を払ってるんだ」って。

林:今、そんなこと言ってくれる大人っていないから、みんなシビれちゃいますよ。うちの娘にも言ってください(笑)。

梅沢:うちの娘には、幼稚園のころから言ってます。

週刊朝日 2017年3月24日号より抜粋