津田大介「ネット炎上解決へ 有害コメント排除ツールに期待」

ウェブの見方 紙の味方

津田大介

2017/03/09 11:30

 既にツールを実験的に導入しているニューヨーク・タイムズは、事前に問題のあるコメントを抜き出せるようになり、人間のコメント確認速度が2倍になったということだ。

 このツールをコメント欄に導入すると、入力された文章の有害度をリアルタイムで入力欄の近くにパーセント表示できるのも面白い。ジグゾーによる実験では、入力したコメントの有害度が高いことがリアルタイムに示されると、ほとんどの人が表現を柔らかめに修正したというから驚きだ。ネット炎上を解決する一つのヒントがここにあるのかもしれない。

 現時点では有害度のみの評価を行っているパースペクティブだが、今後は記事のテーマに関係のないコメントや、事実に基づかないコメントを評価するための機械学習モデルを開発するとしている。

 炎上対策だけでなく、フェイクニュース対策や、ステルスマーケティング対策として実用的なツールになることを期待したい。

週刊朝日 2017年3月17日号

津田大介

津田大介

津田大介(つだ・だいすけ)/1973年生まれ。ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。ウェブ上の政治メディア「ポリタス」編集長。ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られる。主な著書に『情報戦争を生き抜く』(朝日新書)

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