東尾修「3連勝できる相手」だが…どうなるWBC日本代表! (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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東尾修「3連勝できる相手」だが…どうなるWBC日本代表!

連載「ときどきビーンボール」

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週刊朝日#東尾修
台湾プロ野球選抜戦で力投する日本代表の則本昂大=2月28日、ヤフオクドーム (c)朝日新聞社

台湾プロ野球選抜戦で力投する日本代表の則本昂大=2月28日、ヤフオクドーム (c)朝日新聞社

 ただ、小久保監督が「試合ができる体に」と話した言葉の意味を選手がどう感じていたかだ。2月23日という、過去よりも1週間遅い合宿スタートであるなら、私なら「対打者、対投手に勝負できる状態にしてきてほしい」と話したと思う。

 今回のチームは若い選手が多い。こうやれば必ず状態が上がってくるとの引き出しを持った選手は多くないだろう。ならば、結果が出ないと不安は増してしまう。まだ、打者はいい。打席数は何打席もあるし、打席を重ねるたびに修正して上がってくるだろう。投手はどうか。わずか1試合か2試合の調整登板で本大会を迎えることになる。

 1次ラウンドの相手を見渡すと、キューバ、オーストラリア、中国。はっきり言って地力を考えれば、3連勝できる相手である。ただ、国際大会は何があるかわからない。1度火が付けば一気に大量得点も入るだろうが、そこまでの間は投手が最少失点で我慢していくことが必要だ。28日の試合のように5点差以上つけられたら、逆転は難しい。

 小久保監督は決して口にはしないだろうが、ピークをあえて2次ラウンドに持っていくという考えであるならば、勇気ある決断である。選手も純粋に勝負に集中してほしい。危機感を共有するのは大会前で終わり。大会に入ったら勝つしかないのだから。

週刊朝日  2017年3月17日号


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東尾修

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝。

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