確信犯の「OL」「お客様は神様です」は独り歩き 昭和の流行語の秘密 (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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確信犯の「OL」「お客様は神様です」は独り歩き 昭和の流行語の秘密

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戦時中のプロパガンダ「ぜいたくは敵だ」 (c)朝日新聞社

戦時中のプロパガンダ「ぜいたくは敵だ」 (c)朝日新聞社

 その結果、トップになったのは「OG(オフィス・ガール)」。それを誌面でそのまま発表しなかったのは、櫻井さんに先見の明があったのだろう。誌面で1位として発表したOLは、一時期の流行語にとどまらず、その後定着して当たり前に使われるようになった。

「今はもう、OLなんて古いし恥ずかしくて僕は使えない(笑)。言葉は時代とともに変わっていかないと。そろそろ次の言葉が出てきてほしいですね」(同)

 櫻井さんのような「確信犯」がいれば、「棚ボタ」のケースもある。例えば66年の「びっくりしたなあ、もう」。60~70年代にかけて活躍したお笑いグループ「てんぷくトリオ」の故・三波伸介のギャグだ。

「あの言葉を最初に発したのは、実は、僕なんです」

 2009年に2代目・三波伸介を襲名した一人息子、伸一さん(52)は打ち明ける。

「僕が2歳のとき、起き上がり小法師(ダルマのような、転んでもすぐに起き上がるおもちゃ)を見ては、『びっくりしたなあ、もう』と繰り返していたそうで。おもしろがった先代が、喜劇のオチに使ったと聞いています。両親からも『お前が言ったから、お前のものだよ』と言われてきました」

 初代が舞台上で最初に発したときも、決して狙ったわけではなかったが、わっと客席が沸いた。

「ウケた本人もびっくり。まさか、三波家が生き残るすべになるとは(笑)。わからないものですよね」

 言葉は時流に乗って独り歩きし、思わぬ方向に広がっていくこともある。「お客様は神様です」は、72年の流行語。演歌歌手の故・三波春夫がステージ上で常々口にしていたフレーズを、お笑いグループ「レツゴー三匹」がコントの中で取り上げたことから、火がついた。


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