春風亭一之輔が三者三様のタクシー運転手を観察「軽くイライラする…」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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春風亭一之輔が三者三様のタクシー運転手を観察「軽くイライラする…」

連載「ああ、それ私よく知ってます。」

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春風亭一之輔さんがタクシーのなかで遭遇したもやもや事案とは… (※写真はイメージ)

春風亭一之輔さんがタクシーのなかで遭遇したもやもや事案とは… (※写真はイメージ)

 落語家・春風亭一之輔氏が週刊朝日で連載中のコラム「ああ、それ私よく知ってます。」。今週のお題は、「タクシー」。

*  *  *
 毎週日曜の朝、ラジオの生放送のため、タクシーが迎えに来る。4時半には自宅前に車が待機してくれていて、仕事とはいえ朝早くからありがたい。

 運転手さんが3人、ランダムに代わる。その日にならないと誰が来るのかわからない。

 仮にAさん・Bさん・Cさんとする。

 Aさんは60代の白髪頭を七三に分け、銀縁眼鏡。教頭先生みたいな几帳面そうなおじさん。

 Bさんは50代。ボサボサ頭で色黒、ガッチリとして背は低いが、眼光するどい。おでこに老眼鏡を乗せている。「ど根性ガエル」のひろしみたい。

 Cさんは30代か? 飄々とした調子のいいアンちゃんだ。

「どぉもぉぁりぃがとうござぁっすー」

 と挨拶する。何かあると、

「あーすいますぇんですぅ!」

 と謝ってくるのが、軽くイライラする。

 Aさんは、玄関前で必ず車の外で直立不動で待っている。

「寒いので中にいてくださいね」

 と頼んでも、

「いえ、大丈夫ですので!」

 と言ってきかない。私が寝坊して出るのが遅れても震えながら外にいる。B・Cさんは必ず車の中。Cさんは居眠りしてたり。いや、別にいいんだけど……。とにかくAさんは車の中にいてほしい。こっちが気を遣うよ!

 自宅からスタジオまでのルートが三人三様。特にこちらから指示せずおまかせだ。

 意外だが、真面目なAさんが一番料金がかかる。カーナビの言いなりに行くからかも。Bさんが最短距離を行き、運転も一番上手い……ような気がする。Cさんはたまにルートを変える。前回は最短だったのに、忘れてしまったのか、次は遠い道を行く。よくわからない。

 トランクを使う時は、Aさんは荷物を入れてフタを閉めるとこまでやってくれる。さすが気遣いの男。

 Bさんは、「トランクお願いしまーす」と言うと、無言で開けてそのまま放置だ。


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