菅:例えば、国連総会に行った場合でも、安倍総理と会談したいという申し込みがものすごく多いんですね。かつてないぐらいのことです。

二階:うれしいことだよ。

菅:日本に来たいという国家首脳がものすごく多くなりました。アメリカの場合は、いわゆる日本の外交官は米議会の要職の方とはなかなか会えないんですね。他方、国会議員を送っていただければそういう米議会の要人とも会えますから、日米関係上も非常に効果的だと思います。

二階:その意味で公明党とも相談して議員交流を積極的にしようと考えています。誰が大統領になるか、ほとんど違っていたじゃないですか。ある意味で(外務省には)任せておけないという思いを持っている。外交は政府が一元的にやるのが当たり前だが、他の面で交流をしていくことが大事だと思っている。

大下:次の総裁選で、石破茂元幹事長や岸田文雄外相が取りざたされているが、菅さん自身はどうでしょう。

菅:私は(出馬する気は)全くありません。

大下:私はそうは思っていないんですけど。

菅:私は安倍晋三という政治家と一緒にこの国をつくっていきたい。自分のことはよくわかってます。言いたいことを言って、一生懸命やってますから。

大下:誰かを担ぐ可能性は。

菅:さっき、幹事長が言われたとおり、安倍総理の後は安倍総理です。

大下:安倍総理の3期目の総裁任期切れとなる2021年9月以降のことですが。

二階:その時になれば、よく相談して、自民党や日本の国がぐらぐらしないように、ちゃんとしないといけないと思ってます。

大下:その後、石破、岸田とはいかないか。

二階:ご本人たちから直接何も聞いたことないから。

大下:では、本題を。次期衆院選の解散のタイミングはどうお考えですか?

二階:毎日、いろんなところ行って(マスコミから)解散にさらされてますが、私は今まで解散について失言したことはない。解散は総理のご一存で決める専権事項ですから、これを党や内閣が思いつきで言うことは控えねばならない。総理としては、全権を預かる身として、解散は命がけの仕事です。だから、相談を受けたら別ですけど、そうでなければ、ちょこちょこ意見を言うことは控えなくてはいけない。

次のページ