室井佑月「誰の使者であるべきか」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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室井佑月「誰の使者であるべきか」

連載「しがみつく女」

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室井佑月氏は山本太郎氏の演説を聞き、「あたしはまるで一本の映画を見たようだ、と思った」と感激する (※写真はイメージ)

室井佑月氏は山本太郎氏の演説を聞き、「あたしはまるで一本の映画を見たようだ、と思った」と感激する (※写真はイメージ)

 巷の軽い人たちが、国会の質問に立ち、総理大臣にいつ辞めるのか聞くなんて……というくだらない評価を下していたりするが、あたしはまるで一本の映画を見たようだ、と思った。感動し目頭が熱くなった。

 太郎ちゃんは質問の冒頭で、

「政治の使命はこの国に生きる人々の生命・財産を守ること、そう考えます」

 と語った。彼は真面目にそう考えているのだろう。

 使命とは、使者として受けた命令だ。彼はほんとうに国民の使者として、動いている。

 この国の舵取りを安倍さんに任せていいのか、なぜ安倍さんでは駄目なのかを、太郎ちゃんはきちんと言葉にして発した。それが政治家の使命だからだ。

 数だけ多い自民党議員や、自民党と選挙協力している公明党の議員は、その反対になぜ安倍さんに賛同するのか、今の自分の立場ではなく、国民の使者としての議員の立場で語れるのか? マスコミもおなじ。誰の使者であるべきなのか?

週刊朝日 2017年2月17日号


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室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中。

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