知名度なくても“地元で高評価” 就職実績が良い4大学(※写真はイメージ)
知名度なくても“地元で高評価” 就職実績が良い4大学(※写真はイメージ)

 大学の定員が志願者数を上回る「全入時代」に突入。生き残り競争にさらされるなか、独自の取り組みで成果を上げる大学が脚光を浴びているが、全国的な知名度は低くても、その地域で高く評価されている大学にも注目したい。教育ジャーナリストの小林哲夫氏はこう指摘する。

「小樽商科大(北海道小樽市)はかつて、入試の難易度は北海道大と並ぶほどでした。伝統もあり、地元企業のみならず、一部上場企業にも多数の卒業生が就職している。そうしたつながりで、就職に強みがあります」

 ノートルダム清心女子大(岡山市)も注目の一校だ。『置かれた場所で咲きなさい』の著書で知られ、昨年12月に亡くなった渡辺和子さんが名誉学長を務めていた。就職者数500人以上の大学でみて、実就職率(就職決定者数÷<卒業生-大学院進学者数>×100)は96.4%で全国1位。同大キャリアサポートセンター長の高原憲章さんは、こう話す。

「採用企業の方からは、『真面目な女性が多い』と言われます。本学では、リベラルアーツカレッジとしてのキャリア教育を基礎としながら、個別面談などを通じて一人ひとりの学生のニーズに合わせた就職支援をしています。規模の小さな大学ですので、教職員と学生がお互いに顔と名前が一致しやすい関係であることも、大きいですね」

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