最悪は戦争も? トランプ大統領の暴言が招く驚愕シナリオ (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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最悪は戦争も? トランプ大統領の暴言が招く驚愕シナリオ

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「ハネムーン期間」はもう終わった? 支持率40%で船出したトランプ新大統領。写真は「トランプはファシストだ」と声を上げるデモの参加者=ワシントン (c)朝日新聞社

「ハネムーン期間」はもう終わった? 支持率40%で船出したトランプ新大統領。写真は「トランプはファシストだ」と声を上げるデモの参加者=ワシントン (c)朝日新聞社

 ホワイトハウスや議会の周辺で抗議デモが広がる厳戒態勢のなか、トランプ氏が20日、新大統領になった。
 
「首都ワシントンから権力を移し、あなた方国民に戻す。ワシントンは繁栄したが、人々はその富を共有できなかった。職は失われ、工場は閉鎖された」

 冒頭から、エリート階層に対して挑発的に語り始めた就任演説。米国益最優先の「アメリカファースト」を掲げ、移民対策や雇用創出、保護主義的な貿易政策などの持論を展開した。

 メキシコ移民などの“敵”役を仕立てては、「国境に壁をつくる」などと過激に発言する。差別的だと批判されて“炎上”を繰り返す一方で、一部の白人労働者らから喝采を浴びる。こうしたけんかを続けて支持を広げ、トップに上りつめた。

 反発も大きい口上について、明治大情報コミュニケーション学部の鈴木健教授はこう分析する。

「わかりやすい語り口に、思いつきの過激な表現。大向こう受けするパフォーマンスが功を奏し、移民に職を奪われたと思い込む低所得層の心をつかむ。怒りの代弁者として期待を集めることに、成功したのです」

 鈴木教授によれば、有権者の政治家評価の基準は三つ。(1)経歴や政治手腕に裏打ちされた絶対的評価(2)討論会などでの主張や政策を比べる相対的評価(3)スピーチ力とパフォーマンス力だ。トランプ氏は(1)(2)でクリントン氏に劣っていたが、(3)が躍進の強い武器になった。

 では、けんかの行き着く先はどこか。鈴木教授は「排外主義や人種差別が容認される社会になってはならない」と心配する一方で、「経済政策のトランポノミクスがうまくいけば、暴言も封印されていくのでは」とも期待する。

 巨万の富を築いて「不動産王」と呼ばれるが、「モノを生み出すビジネスの王道の埒外にいて、ギャンブラー同然。経済政策ができるとは思えない」(経済学者)との評価もある。政治家としての手腕は未知数だ。

「いまは非常に危険な風が吹いている」と、立教大アメリカ研究所の生井英考教授は警告する。


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