昨年10月の「キングオブコント2016」（TBS系）決勝戦に、40歳目前で初出場しただーりんず。きわどい下ネタを生放送で披露して話題になった。優勝は逃したが、芸歴17年の不屈の中年魂で、今年も挑戦を続ける。
松本りんす：5度目の挑戦やけど、あかんかったな。
小田祐一郎：大勢が見てくれたけど。（下ネタは）お茶の間向きじゃなかった。
松本：始まった途端、テレビを見ていたおとんはすしを落とし、おかんは真っ青に！ 「あのネタは一生、すな」って、おかんからメール来たもんなあ。
小田：りんすの母ちゃんは39歳の息子に毎日電話するから、すごいよな。
松本：実家の玄関に「大器晩成」とか「今月もよろしく」とか貼り紙してるし（笑）。
──収録現場で、うれしいことがあったとか。
小田：優勝はライスさんだったけど、発表前（CM時）に、司会のダウンタウンの浜田雅功さんが「ええやん。これだけの芸人が集まる中で、ここにいるだけですごい。胸張れや」と言ってくれて。ゾクッとした。
松本：うれしいといえば、この髪の毛も。このおかげで今までがんばれたので。
小田：りんすの髪は、（応援してくれる）伊集院光さんにもらったカツラ。35歳くらいから薄くなり、ハゲを見せまいとコント中に格好が不自然だったんで。
松本：伊集院さんが「りんすさんのおハゲが気になる。毛をおごるからネタに集中しろ」って。カツラで人生前向きに。
小田：確かに楽屋で明るくなった（笑）。実は俺は毛が濃すぎて、脱毛しているけどね。モミアゲのとこ。
松本：えっ、マジで知らなかったぞ。僕らはカツラと脱毛のコンビだったのか。
──今後の意気込みは。
小田：2人ともかなりバイトしているんで、お笑いで食えるようになりたいね。
松本：先輩のハリウッドザコシショウさんも42歳で「R−1ぐらんぷり」を取ったし、僕らも今年こそ（キングオブコントで）優勝をねらう。カツラが消耗し、テロテロしてきたから新調しないと。これ、メンテナンスも大変なんだ。
小田：よーしがんばるか。今日、これから新ネタを作るんだよな、予定は下ネタ。
松本：また下ネタだ。おかんから電話が来る！（笑）
※週刊朝日 2017年1月20日号
ジェーン・スー
北原みのり
田村耕太郎
