10月のIT技術の展示会に出品された「ホームアシスタント」のプロトタイプ (c)朝日新聞社
10月のIT技術の展示会に出品された「ホームアシスタント」のプロトタイプ (c)朝日新聞社

 家電とインターネットが融合した「IoT(Internet of Things)家電」がついに戦国時代を迎え、2017年は国内で画期的な商品が発売される。

 国内メーカーではソニーも8月に東京電力との提携を発表し、住宅内の機器をネットにつなげる事業に取り組む。一方、米国ではアマゾンが音声での指示で家電を制御したり商品を注文したりできる商品「Amazon Echo」を14年に発売し、既に大ヒットとなっている。

 各社が競う中、家電大手のシャープが17年度前半までの発売を予定する「ホームアシスタント」に注目が集まっている。

 家の中の多くの家電とWi-Fiや赤外線でつながり、コントロールを可能にする商品だが、ボタンを極力排除し言葉でのコミュニケーションを主とするのが特徴。「ちょっと暑いな」と話しかければエアコンを調整して温度を1度下げたり、「テレビが見たいな」と言えば自分に合ったおすすめの番組を提示してくれたり、といったイメージだ。

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