丸山茂樹「アスリートのプロ転向の流れは当然」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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丸山茂樹「アスリートのプロ転向の流れは当然」

連載「マルちゃんのぎりぎりフェアウエー」

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週刊朝日#丸山茂樹
内村君の新たな挑戦が始まります (c)朝日新聞社

内村君の新たな挑戦が始まります (c)朝日新聞社

 アスリートにも生活がありますからね。自分がホットなうちにいろんなことに挑戦するためには、それなりの軍資金も必要だと思います。スポーツの世界がここまで華やかになってきて、本人たちもプロで頑張ってる人たちを見てたら、自分もそうした方がよりいっそう自由にやれると感じるだろうし、とくに内村君は家庭もある。家族を守っていくためにも必要なものをどうやって得ていくかという話ですよね。まあ、すべては20年の東京オリンピックを視野に動き始めてるってことでしょうね。

 ゴルフ界でも20年を意識した動きがありました。日本女子プロゴルフ協会(LPGA)が12月20日、来シーズンからツアー規定を変更して、選手が海外の試合に出場しやすくすると発表したんです。会長の小林浩美さん(53)がはっきり「東京オリンピックへ向けて海外経験を積んでほしい」と言ってます。

 これまでは海外メジャーの前後に海外の試合に出るとき、国内ツアーの「優勝者の翌年度出場義務」や「賞金シード選手の前年度欠場競技の出場義務」を満たさないと、100万円の罰金が科されてました。今シーズンは渡邉彩香(23)が罰金を支払って話題になってました。

 僕は前から言ってましたけど、海外に出ていこうとする選手に釘を打つというか、文(あや)をつけるのはよくないですよ。気持ちよく背中を押して、気持ちよく戻してあげる。これが日本のゴルフ界にとって大事なことです。

 日本ゴルフツアー機構(JGTO)も12月16日、欧米ツアーに進出した複数年シードを持つ日本ツアーメンバーに課していた年間5試合の出場義務を撤廃すると発表しました。当然ですよ。

 今回で年内の連載は最後になります。みなさん、今年もお付き合いくださり、ありがとうございました。よいお年を!

週刊朝日 2017年1月6-13日号


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丸山茂樹

丸山茂樹(まるやま・しげき)/1969年9月12日、千葉県市川市生まれ。日本ツアー通算10賞。2000年から米ツアーに本格参戦し、3勝。02年に伊澤利光プロとのコンビでEMCゴルフワールドカップを制した。リオ五輪に続き東京五輪でもゴルフ日本代表ヘッドコーチを務める。19年9月、シニアデビューした。

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