筋トレ代わりにスキップ! おすすめジョギング法とは?(※写真なイメージ)
筋トレ代わりにスキップ! おすすめジョギング法とは?(※写真なイメージ)

 健康志向も高まり、ランニングやジョギング人口が増えた日本。それでもそもそも、「この年になってランニングなんて、とても……」と考えている人も多いのではないか。60歳以上の人なら、走ることを最初からあきらめているかもしれない。

 まず、その思い込みをやめよう。1キロを7~8分程度かけて走るジョギングならば、ウォーキングより少し速い程度。ランニングほど激しい運動ではなく、だれにでもできる。

 そこで重要なのは、基礎体力となる筋力を取り戻すこと。筋力がつけば、関節への負担が減り、膝などの故障を防げる。

「年齢が高くなるほど、けがの危険性は高まります。初心者は走ると同時に基礎体力をつけなければなりません。腕立て伏せや腹筋、スクワットなどの複数のトレーニングをするといいでしょう。もちろん、ランニングと一緒で急にハードなことをしてはいけません。体にちょっと負荷をかけたぐらいで十分です」(大阪体育大学名誉教授の豊岡示朗さん)

 ジョギングだけでも大変なのに、筋トレなんてとても。そう思う人には、スキップがおすすめだ。

「まずは10歩ぐらいでよいので、スキップしてみてください。スキップによって、走るときに必要な、もも裏のハムストリングスから、脛に至るまでの筋肉を鍛えられます。また、走るリズム感も養うことができて一石二鳥。慣れてくれば、徐々に歩数を伸ばすとよい」(アスレチックトレーナーで、『やってはいけないランニング』の著書がある鈴木清和さん)

 ランニングや筋トレを始めたばかりのころは、体が疲れやすい。筋肉痛にもなる。そんなときは無理をせず、体を休めることも忘れてはいけない。

「基礎体力のある若いころならば、一晩寝ると体力が回復します。年齢が高くなると、そうはいきません。休んで体を回復させることもトレーニングの一つ。激しい練習は週1回で十分。後はしっかりと休養をとりましょう。ただ、休む期間が長すぎてもいけません。休日にランニングやトレーニングをしたなら、平日はゆっくり走ったり、歩いたりするとよい。動くことで、逆に疲労回復効果も高まります」(同)

週刊朝日  2016年12月23日号