長谷川博己の金田一耕助は“情緒不安定”系? カトリーヌあやこが批評 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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長谷川博己の金田一耕助は“情緒不安定”系? カトリーヌあやこが批評

連載「てれてれテレビ」

(c)カトリーヌあやこ

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 梅の木に逆さ吊りにされ、死ぬ花子。「き(季)ちがいじゃが、しかたがない」という、和尚(奥田瑛二)の重要なセリフも、放送コードを軽々と飛び越えてオンエア。三つの死体はすべて、俳句に見立てられていたのだ。クライマックス、寺で和尚と対峙する金田一。真実を暴き出して、ブチ切れる。「アハハハハ! ご破算だーっ! アハハハ」ってもう、テレビ画面の字幕が「アハハハハハ!」で埋め尽くされる異常事態。

「果たさなくていい約束を必死に果たして無駄無駄無駄無駄ァ、無意味ー! ご苦労様でした、ザマァみろだっ!」って、この言葉責めに耐え切れず、和尚いきなり心臓停止。何気に人殺しだよ、金田一。その金田一も高笑いMAXで、バターンと倒れて号泣。ちょっと誰か、この島にお医者様はいらっしゃいませんかー! 獄門島にみなぎる闇と呪い、一族に連なる業の深さ、鬼頭家の三姉妹、そして放送コード。そのすべてを超えるハセヒロ金田一の狂気。もう視聴者全員がつぶやいたはず。「き(季)ちがいじゃが、しかたがない」

週刊朝日 2016年12月9日号


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カトリーヌあやこ

カトリーヌあやこ/漫画家&TVウォッチャー。「週刊ザテレビジョン」でイラストコラム「すちゃらかTV!」を連載中。著書にフィギュアスケートルポ漫画「フィギュアおばかさん」(新書館)など。

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