北原みのり「『女子力』よ、死語になれ」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

北原みのり「『女子力』よ、死語になれ」

連載「ニッポン スッポンポンNEO」

このエントリーをはてなブックマークに追加
「『女子力』よ、死語になれ」(※イメージ)

「『女子力』よ、死語になれ」(※イメージ)

 作家・北原みのり氏の週刊朝日連載「ニッポンスッポンポンNEO」。北原氏は、男社会の中で上から目線で使われる「女子力」に、うんざりしているという。

*  *  *
「女子力」、早く死語にならないかな。2009年流行語大賞にノミネートされてから、既に7年。もはや日常語として定着してしまった感がある。そもそも「きれいになりたい」と努力する女の様子を、漫画家の安野モヨコさんが名付けたのが始まりだったというが、今、本来の意味で使用されることなど皆無だろう。男が女に期待する役割に応えられる力=「女子力」という利用方法がほとんどで、しかも、女性をかまいたい男性の使用率が高いのが実情だ。

 途上国の女性を支援するNGOジョイセフが作製した動画が、最近、炎上した。「日本の女子たちは本当に女子力が高いのか」というタイトルで、20代の女性数人が一人ずつカメラの前で「子宮の大きさは?」「正しい避妊方法は?」「コンドームを自分で買ったことはあるか?」といった質問に答えていく。性と生殖に関する知識の啓蒙目的らしいが、答えが「正しくない」と、カメラ側にいる見えない誰かから白い粉をドバッとかけられ、最後には全員が真っ白になる。明るい調子で性を考えよう、という意図なんだろうけど、「コンドームを自分で買ったことある?」という質問に、「買おうと思ったことがない」とか「男の役割」と答えた女性に勢いよく粉がかけられるのを、平常心では見られなかった。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい