林:いずれ海外でも活躍したいとか?

のん:という意識はないんですけど、ヒマだったので何か勉強しようと。発声や演技のレッスンをやり直したり、アメリカから来た先生のワークショップに行ったり。ちょっと忙しかったです。

林:新生のんちゃんになるために着々と。

のん:新生かわからないですけど(笑)。感覚を鈍らせないために。今の自分をもっと深めていくためにですね。

林:もう次のお仕事もいろいろ決まっているんですか。

のん:いえ、まだこれからです。

林:この映画の成功で、きっといろいろ来ると思いますよ。

のん:どうですかね。

林:いまは自分の事務所をつくって、すごくうまくいってるんですか。

のん:うまくいってるかどうかわかんないですけど、ちょっとずつ頑張っていこうと。粛々とやっていこうという感じです。

林:「粛々」っておもしろい(笑)。

のん:地味にいこうと思ってます。

林:これだけ人気があるんだから、地味にいくことなんかないでしょう。

のん:いろいろ事情があるみたいですから(笑)。

週刊朝日  2016年12月2日号より抜粋