デーモン閣下「歌も歌うんですね」と言われ“今”を感じる

週刊朝日
 鮮烈なデビューで人間界に登場したのが31年前。いまやすっかり「お茶の間でおなじみの悪魔」となったデーモン閣下。その魅力に作家の林真理子さんが迫りました。

*  *  *
林:聖飢魔IIは解散後も何度か再集結されていますが、前世紀からのファンの方々もいるんでしょう?

閣下:そうですね。でも、大半というわけでもないですよ。今世紀になって初めて知ったとか、親子2世代で来てくれる人もいますね。聖飢魔IIはプロで15年間活動したあと、魔暦元(1999)年に解散しているんです。それから今まで約17年たっているんですが、昔よりも客が増えてるんです。

林:すごいですね。

閣下:我輩も最初は不思議に思っていたんですが、YouTubeに上がった昔の映像を見たことがきっかけになっている人が多いようです。今の若者は古い、新しいに関係なく、「カッコいい」「この曲好き」とか、平等に感じることができる。「これ見に行きたい」「えっ、解散してるよ」「今度再集結するのか。じゃ、見に行かなきゃ」。そういうのがものすごく多いみたいです。

林:なるほど。インターネットを味方につけたわけですね。

閣下:結果的にそうなりましたね。昔は食わず嫌いの人がいっぱいいたわけですね。「聖飢魔II? うるさくて暑苦しくておどろおどろしくて押しつけがましいに違いない」みたいな。でもいざ行ってみると、「予想外におもしろい」と思ってくれる人が多い。インターネットの時代になって最初の一歩が簡単になった。クリック一つで、しかもタダで、最初のハードルを越えることができるわけです。

林:YouTubeでタダで見られるからCDが売れないとか、そんな声も聞きますけど。

閣下:いま、逆になってきてますね。

林:ではまた、閣下の世紀が……。

閣下:といっても、やっぱり生身の人間の体を借りているわけですから、再集結するたびに消耗が激しくなっていくわけですよ。YouTubeで見たものと同じにはならない。年月を経たことでよくなる部分もあれば、「やっぱり20年前にはかなわない」という部分もあるわけです。

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