放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、GIVRE TOKYO(ジーヴル トーキョー)の「1 DAYカラーコンタクトレンズ」について。
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10年ほど前、「女性が選ぶ“なりたい顔”ランキング」の1位が沢尻エリカだったことがある。
いや、無理でしょ。だって彼女はハーフだもん……と思っていたのだが、その後も同様のランキングにはローラやトリンドル玲奈の名前が入っているのである。
さらに、美容雑誌には「ハーフ顔メイク」なる特集まで組まれるようになった。
その昔、「美容整形で“なりたい顔”ランキング」のダントツが中山美穂で、何年もトップに君臨していたことがあったが、ハーフ狙いというのは、さらにその上をいく欲望と言えよう。
そんなハーフ顔に近づける美容アイテムといえば、カラコンだろう。日本で韓国コスメが注目された後、韓流女優やK‐POPの女性歌手から広まった。
いまでは10代のギャル系モデルは100%、カラコン愛用者と言っていい。数年前、無謀にもギャル系雑誌で連載をしていたが、広告主の8割がカラコンの会社だったことに驚かされた。それほどギャルに売れていて、メーカーは雑誌に出稿するほどもうかっているということだ。
いまではモデルやタレントで「カラコンのイメージガールになりたい」という夢を語る者も少なくない。
イメージモデルは件(くだん)の“なりたい顔”のランクイン実績のある、黒木メイサ。「フチが瞳に溶け込むデザインで、自然になじむため、仕事にプライベートに華やかさを演出してくれる」というから、ギャルよりは大人向けであるようだ。
カラコンをたしなむ場合にもっとも気を付けなければならないのが自然さだ。かつて、ギャルの髪のトップがどんどん高く盛られたように、カラコンのサイズも、気を付けないとどんどんエスカレートしてしまう。しだいに白目の部分がほとんどなくなって宇宙人のように……。まさかこれが“なりたい顔”ではないだろう。
その点、「ジーヴル~」のカラコンは、「瞳を明るくしたい」「自然に瞳の色を変えたい」「カラコンをしてみたい」という初心者向け。「気づかれないけれど印象UP」な1DAYカラコンだ。
シートパックブームの火付け役で「美肌一族」を大ヒットさせた美容セレブ、芝本裕子氏によれば、「いまやカラコンもメイク感覚で取り入れる時代」とか。大人の女性の普段使いにもピッタリなカラコン。アラサー、アラフォーの女優にも愛用者が増えている。
※週刊朝日 2016年11月25日号