邪魔が入らず、効率的に時間が使える朝活。趣味に使うのも効果的? (※写真はイメージ)
邪魔が入らず、効率的に時間が使える朝活。趣味に使うのも効果的? (※写真はイメージ)

 朝の読書会をきっかけに起業した主婦や、朝に執筆して翻訳出版をするサラリーマンなど、ビジネスでの成功者もいる“朝活”。朝の時間は、主に家事などの単純作業や運動、読書など受動的な行動が向いているというが、趣味の時間にするのも良いという。

 朝活を始めたい。そう思ったら何をすればよいか。

 出社までの時間を使い、いかに楽しむかを競う活動を提案しているのが、「日本エクストリーム出社協会」。参加者を募り、平日朝の限られた時間に数々のイベントを催してきた。

 観光、登山、海水浴、プロレス体験、夏のスイカ割り、音楽イベント「早朝フェス」、絶叫マシンで有名な富士急ハイランドとのコラボイベント、24時間営業の居酒屋で忘年会やクリスマスパーティー……。「なぜ出社前に?」と感じる謎の行事を続けてきた。

 提唱者の天谷窓大さんは、活動を始めたきっかけをこう明かす。

「上司に怒られてばかりで出社がつらかったとき、『築地市場でうまい朝食を食べよう』と決めて家を出たら、心が軽くなった。そこから、出社前にどれだけ楽しいことをできるかに挑戦し始めました。唯一のルールは、会社に遅刻しないこと。思い切り楽しみ、仕事前のテンションを上げるのが目的です」

 だれでも手軽にできる活動として天谷さんが挙げるのは、「朝のスーパー銭湯」と「非日常な朝食」。

 天谷さんは「24時間営業のスーパー銭湯に行けば、温泉旅行の気分にひたれます。普段は自宅で済ませる朝食を外でとるだけでも、新鮮です」と話す。

 最近は、朝食を充実させる外食チェーンが多い。ファミリーレストランの朝食は手軽で、メニューも豊富だ。例えば、ココスは約半数の店舗で朝食バイキングを実施し、ドリンクバーやスープ付きで、平日680円、土日祝780円(大人、税別)。お得感も手伝い、週末は空席待ちの人気だ。

「店舗で焼き上げるパンに加え、洋食、和食で40種以上のメニューがあります。開店直後は一人客などの常連さん中心、9時を過ぎると主婦グループ、週末は家族連れも多い」(ココスを傘下に持つゼンショーホールディングス広報)

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