即席麺の進化から目を離せない? (※写真はイメージ)
即席麺の進化から目を離せない? (※写真はイメージ)

 寒くなると、恋しくなるカップ麺。忙しいとき、小腹がすいたとき、つい手が伸びてしまう。3分待つのが定番だが、商品によって1分や5分もある。今秋には、待ち時間ゼロの商品が登場した。あなたは、何分なら待てますか?

 シマダヤが9月に発売した「ホット! 流水麺」は、そば、うどん、ラーメンの3種。湯をかけ、混ぜるだけですぐ食べられる。

 待ち時間の短いカップ麺は、熱湯を注いだ直後のため、熱すぎる難点があった。この製品はチルド食品なので、湯が冷める。記者が測ったら、注いだ直後でも72度と熱すぎなかった。

 1歳の子を持つ秋田県の主婦、滋賀愛さん(32)は「子供が寝てる隙に、さっと食べられて助かる」といい、仕事に追われる東京都の会社員、桐山祐樹さん(32)は「一刻も早く食べたいときにいい。3分待つのも煩わしいので」と評価。ライバル社の広報担当者も「ある意味で、カップ麺の究極形だと思います」と認める。

 一方で、「これじゃ、カップ麺の良さを味わえない」と異議を唱える声も。

 カップ麺好きの東京都の会社員、島田拓さん(32)は「3分のラーメンなら、2分で食べ始めるのがポイント。最初は硬めの麺で、食べるうちに理想的な軟らかさになる」という。

 こんなふうに、待ち時間をアレンジして楽しむ人もいるようだ。0分は、利用者の楽しみを奪うのか。

 昨年には、お笑い芸人のマキタスポーツ氏が「10分どん兵衛」をラジオで紹介し、話題となった。

 メーカーの日清食品が「5分」とする待ち時間を10分にすると、だしが麺に染み、光沢が出るほどつるつるとなり、のど越しがよくなったという。

次のページ