妻:私も専業主婦時代は「夫に生活費をもらっている」ことを普通だと思っていました。でも実はそのことで「肩身が狭い」と感じている女性も多いと思う。いざ自分が自立してみたら、そんな思いをするより、全然よかった。そのことが多くの女性に伝わればいいなとも思っているんです。

妻:でも私もずっとうまくいってるわけじゃないんです。2年前にはどん底みたいな感じになったし。

夫:いままで物をプロデュースするだけだったのに、お店を出しちゃった。

妻:そのお店に1億円くらいの貯金を全部使っちゃったんです。

夫:でも今度は僕のほうがレイザーラモンとしてコンビで漫才大会の決勝にも出られるようになって、また仕事も増えてきて、収入も増えてきた。

妻:うちは何年かおきに、そういうふうになるみたい。なので「どっちかが稼いでいればいいか」って思っています。

妻:私、一人っ子なので子どもはたくさん欲しいんです。これからは彼のプロデュースにまわろうかなと。

夫:いま、来年出る写真集をプロデュースしてくれているんです。出版社を紹介してくれたのも彼女で。

妻:ケガの後、ストイックに体を鍛え始めたから「何か仕事につなげないと、もったいない」って。写真集にはちゃんとヌードもあるんで(笑)。

夫:ははは。

妻:いずれはビルを丸ごと借りて、ジムのプロデュースを任せたい。地下と2階をトレーニングジムにして、1階は筋肉によい食事を出すカフェにしたいな。

夫:頼もしいです。よろしくお願いします(笑)。

週刊朝日 2016年11月11日号より抜粋