「銀座では百貨店をやらない」時代に起きた“閉店ドミノ” (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「銀座では百貨店をやらない」時代に起きた“閉店ドミノ”

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週刊朝日
9月に閉店したそごう柏店 (c)朝日新聞社

9月に閉店したそごう柏店 (c)朝日新聞社

 ベテランの流通記者も、

「日本の一等地の銀座に百貨店を建てないというのは、いかに百貨店の役割が変わったかを象徴しています」

 と話す。

 何が起きているのか。

 中国などからの訪日客の「爆買い」で一時は活況だった業界だが、買い物の質の変化で単価が下落。日本百貨店協会の発表によると、9月の全国売上高は前年同月比5.0%減でマイナスは7カ月連続。昨年の売上高はピーク時から4割近く減らしている。リーマン・ショック後、京都中心部の四条河原町阪急や西武有楽町店など閉店が相次いだが、近年再び、“ドミノ倒し”が始まっている。

 千葉駅から数分歩くと駅前大通り沿いに風格ある建物が現れた。来年3月で閉店する三越千葉店(千葉市中央区)だ。日に焼けた「MITSUKOSHI」の看板が少しくすんでいる。大通りの反対側に玄関が2カ所。片方に堂々としたライオン像が鎮座している。もう一方の玄関を眺めていたところ、和服姿の女性2人が出てきた。黒のレクサスLS600hも横付け。1千万円超の高級車だ。運転手が開けた後部座席からは紺のスーツの高齢男性が現れ、背筋を伸ばして店へと入っていく。いかにも、な光景に出くわした。

 だが中に入ると、店の印象はガラッと変わった。平日の午後2時すぎ、来店客の多くが70代前後の高齢者なのだ。階数ボタンを押すとパチッと音のするエレベーターで最上階の8階まで昇り、各階を見てみると、眼鏡や宝飾品、時計などを売る7階には黒っぽい制服の店員は20人近く。客は1人だ。3階の婦人服売り場はにぎわっているが、商品のデザインや色はオバチャン系だ。


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