お笑い界は「上がまだ元気」 内村光良でも「いつ売れなくなるかコワい」

週刊朝日
 現在公開中の映画「金メダル男」で監督や主演を務めた「ウッチャンナンチャン」の内村光良さんが、作家・林真理子さんとの対談で、今のお笑いについて語ってくださいました。まずはこの映画の話から。

*  *  *
林:印象に残ったのは、主人公が講演会をするシーン。お客さんがぜんぜん入ってなかったり、途中で席を立っちゃったり、ああいうもの寂しい雰囲気、よく調べてあるなと思いました。私も講演会しますから、身につまされましたよ。内村さんは、講演会したことないでしょう?

内村:僕は営業でああいう目にたくさんあってます。コントやっても誰も聞いていないというのを、何度も味わっていますから。林さんにも、そういうことがあったんですか。

林:いまでもありますよ。あそこまで人が少ないということはまずありませんが。内村さん、売れる前に営業してらしたんですか。

内村:はい、都内のデパートの屋上は、だいたい制覇しましたね。

林:町内会の花火大会とか盆踊りに行くと、若いお笑いの人たちが来てるから、大変だなと思って見ていましたが。

内村:祭りも行きましたね。みんな上向いて花火見てるなかでコントやらなくちゃいけない。お笑いの人は、だいたいみんな経験してますね。

林:内村さんはウッチャンナンチャンで最初からすごく売れてるイメージがありますけど、売れてない時代もあったんですね。

内村:ええ。営業だけで食ってる時代がありましたし。

林:ウッチャンナンチャンが出てきたとき、「コントがすごく緻密で、場当たり的なところがない」っていろんな人が言ってましたけど、その当時から演劇というものを意識してたんですか。

内村:そうです。漫才って素でしゃべるんですけど、素しゃべりが不得意だったんです。コントなら演じられるので、コントの台本は書けたんですね。

林:いまの若いお笑い芸人さんも、自分で台本を書いたりするんですか。

内村:みんな書いてます。うまいなあ、若い人の発想だな、自分の時代とは違うなと思いますね。レベルが上がってます。

林:いま、お笑い芸人になりたいという人、すごく多いんですってね。

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