田原総一朗「『原発』をテーマにした知事選に勝てない自民党」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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田原総一朗「『原発』をテーマにした知事選に勝てない自民党」

連載「ギロン堂」

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「『原発』をテーマにした知事選に勝てない自民党」(※イメージ)

「『原発』をテーマにした知事選に勝てない自民党」(※イメージ)

 それに、02年には東京電力が原子炉のひび割れを隠していた問題が発覚し、07年の中越沖地震では3号機近くの変圧器から火災が発生し、非常に微量ではあるが放射性物質漏れが起こっている。

 米山氏が泉田氏の路線を継承すると宣言したことで、選挙の争点が「景気浮揚」「新潟県の活性化」ではなく「原発」となった。

 朝日新聞が行った県内投票所の出口調査では、「柏崎刈羽原発の再稼働」について、反対が64%、賛成が28%であった。これでは米山氏が当選するのは当然だ。

 新潟県に限らず、選挙で原発がテーマになると必ず反対派が勝利している。例えば7月に行われた鹿児島県知事選でも、脱原発を訴えた三反園訓氏が当選した。また14年に行われた滋賀県知事選でも「卒原発」を唱えた三日月大造氏が当選した。

 実は、政府の原発政策には根源的問題がある。現在、使用済み核燃料は1万7千トンたまっているにもかかわらず、その処理方法は定まっていないし、現在のところ定めようという姿勢もうかがえない。これでは、無責任と言うしかない。

週刊朝日  2016年11月4日号


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田原総一朗

田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年、滋賀県生まれ。60年、早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社。64年、東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。77年にフリーに。テレビ朝日系『朝まで生テレビ!』『サンデープロジェクト』でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。98年、戦後の放送ジャーナリスト1人を選ぶ城戸又一賞を受賞。早稲田大学特命教授を歴任する(2017年3月まで)。 現在、「大隈塾」塾頭を務める。『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)、『激論!クロスファイア』(BS朝日)の司会をはじめ、テレビ・ラジオの出演多数

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