2位・巨人の本拠地、東京ドームで行われるセ・リーグの1st・stで先発が予想されるのは、巨人が菅野、マイコラス、田口、DeNAが井納、今永、石田。CS初進出の勢いがあるDeNAは筒香、ロペス、梶谷の主軸が巨人戦の打撃成績がよく、下克上の可能性が高い、と評する声が多い。

「ラミレスは現役時代のイメージとは違うデータ魔の監督で、場面によってはダブルスチールとか積極的な采配をし、相手との相性を考えて選手起用をします。一方で、選手の長所を見抜き、一回一回の結果で判断しないので選手が納得できるから、ベンチがいいムードなんですよ。

 対する巨人は相手チームから『何かやってくる、という怖さがない』と言われています。打てないと村田コーチが『バットを短く持ってコンパクトに』と、プロとは思えないことしか言わない(笑)。鈴木尚を代走に出したのに盗塁させずに送りバントをしたりして、高橋監督は勝負しない、と選手たちも思っていますからね」(ベテラン記者)

「昨秋から野球賭博問題で球界を騒がして原監督も辞めて……。巨人の選手は『今年は勝っちゃいけない』と思っているんじゃないかなぁ」(球界関係者)

「巨人が勝つとしたら第1戦に先発予定の菅野が日本ハムの大谷のような圧巻の投球を見せた場合でしょう」(スポーツ紙デスク)

 続くファイナルステージ(以下F・st)で待ち受ける広島の選手たちからは「DeNAのほうが嫌だ」という声が聞かれるとか。広島のネガティブ要素は、抑えの中崎が故障したことと、インターバルが開きすぎ、という点ぐらい。

「中崎はCSに間に合いそうです。広島は、どこか高校野球みたいに一生懸命さが伝わってくる。そんなチームが25年ぶりにリーグ制覇して追い風に乗ってますから、相手は戦いにくい。それと、今季限りで引退するのでは、という見方が専らの黒田は第3戦の先発が予想されていますので、お見逃しなく」(同)

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