ミッツ・マングローブ「女性上位のAI社会を粛々と推し進める磯野フネ」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ミッツ・マングローブ「女性上位のAI社会を粛々と推し進める磯野フネ」

連載「アイドルを性せ!」

幸せな家族のシンボルとも呼べるサザエさんですが、ミッツさんの視点は一味違う? (※写真はイメージ)

幸せな家族のシンボルとも呼べるサザエさんですが、ミッツさんの視点は一味違う? (※写真はイメージ)

 そんな中、最も衝撃的だったのがタラちゃんです。サザエがマスオを起こす時も、その傍らで爆睡しており、一向に目覚める気配がありません。まだ幼稚園前と思われる年頃の子供が、朝になっても眠り続けているという事実。しかもテンションの高い母親の声に、家中が大騒ぎしているにもかかわらず……です。考えれば考えるほど怖くなってきます。「サザエ、タラちゃんの電源入れ忘れてないかい?」「あらやだ母さん。カツオの忘れ物届けてたらすっかり忘れていたわ」「でも今日はこのままの方が静かでいいかもしれないね」「そうね。父さんやマスオさんが帰ってくるまでは、オフっておきましょう」

 タラちゃんのアイドル性には、ずっと一目置いてきた私ですが、傍若無人かつ沈着冷静な振る舞いも、子供の成長過程としては明らかにおかし過ぎる「ですます口調」も、高いセルフプロデュース能力故ではなく、「操作」によるものだったのかもしれません。そうなるとイクラちゃんの不可解さにも合点がいきます。

 周囲の会話に対する理解力の高さに比べて、圧倒的に低い彼自身の語彙力。あの「はーいー」は言葉ではなく、プログラミングされた『音』ということになります。もちろんその初期設定を施したのは、他でもなくフネに違いありません。

今日もいい天気~♪

週刊朝日  2016年9月30日号


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ミッツ・マングローブ

ミッツ・マングローブ/1975年、横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業後、英国留学を経て2000年にドラァグクイーンとしてデビュー。現在「スポーツ酒場~語り亭~」「5時に夢中!」などのテレビ番組に出演中。音楽ユニット「星屑スキャット」としても活動する

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