津田大介「『食べログ』ランキングの公平性巡り議論」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

津田大介「『食べログ』ランキングの公平性巡り議論」

連載「ウェブの見方 紙の味方」

このエントリーをはてなブックマークに追加
疑惑の真相は…(※イメージ)

疑惑の真相は…(※イメージ)

 今問われているのは、その2種類のランキングに利益相反がないかということだ。利用者の口コミのみで評価されるはずの店舗の点数が、広告や予約機能の利用状況で左右されているのではないか。そのような懸念が店舗側から噴き出し、ランキングの信頼性を損ねる事態を招いているのだ。

 カカクコムは9月7日付のプレスリリースでこれを否定したが、点数がどのように付けられるのか、詳細は開示されず、同社への疑問は晴れていない。ランキングというコンテンツで媒体力を得ているメディアは、そのランキングの公正性に疑問符が付いた瞬間、その価値が暴落する。実際に同社の株価は9月7日に年初来安値を更新。経営にも打撃を与えている。

 不正業者による「やらせ口コミ」の問題が12年に顕在化して大騒動となったことは記憶に新しいが、今回の一件もランキングの信頼性への疑義という意味では同じ構図と言える。店舗・利用者双方の信頼を取り戻すには、ランキングの集計方法の具体的な情報開示が求められる。

週刊朝日 2016年9月30日号


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

津田大介

津田大介(つだ・だいすけ)/1973年生まれ。ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。ウェブ上の政治メディア「ポリタス」編集長。ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られる。主な著書に『情報戦争を生き抜く』(朝日新書)

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい