室井佑月 “共謀罪”に「不安でならない」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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室井佑月 “共謀罪”に「不安でならない」

連載「しがみつく女」

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安倍政権が国会への提出を検討している「共謀罪」が通れば、盗聴なども合法になる可能性が…(※イメージ)

安倍政権が国会への提出を検討している「共謀罪」が通れば、盗聴なども合法になる可能性が…(※イメージ)

 だよね、そうなるよね。きっと、「円滑に東京オリンピックを行うために」などといわれれば、「じゃ、必要だ」と考える人が出てくる。

「この法案の負の側面も考えないと」などといったものならば、「非国民!」などと責められたりするんだろう。この国は、東京オリンピックだけが希望みたいになっているからさ。

 東京オリンピックの後もこの国はつづいていくわけで、それはおかしい話だ。だけど、大手メディアもそれに乗っかっている。

 またまた個人に意見をいわせようとするのかもしれないが、共謀罪を通そうという世の中で、誰が声をあげるのさ?

 これまで味方してくれてた人が、そうしてくれなくなるかもしれないし、えげつない誹謗中傷に対し、カウンターをかけて守ってくれていた人たちも、身構えるだろうし。

 この先、取り返しがつかない事態になっていきそう。不安でならない。

週刊朝日 2016年9月16日号


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室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

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