東尾修 「BIG3」より「早くからプロで活躍する」という甲子園球児は? (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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東尾修 「BIG3」より「早くからプロで活躍する」という甲子園球児は?

連載「ときどきビーンボール」

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夏の甲子園で優勝投手となった作新学院の今井達也(撮影/写真部・東川哲也)

夏の甲子園で優勝投手となった作新学院の今井達也(撮影/写真部・東川哲也)

 早くプロの世界に飛び込んで成長したいと考える高校球児は多いだろう。しかし、私がプロに飛び込んだ約50年前と違い、今はいろいろな選択肢がある。アマチュアにもプロを経験した指導者がいるし、プロと同レベルのトレーニング・ノウハウも浸透している。「アマだと遠回りになる」と考える必要はまったくない。大学、社会人であれば、一年中試合があるわけではない。とくに投手の場合、体を下手に酷使せず、肘や肩をフレッシュな状態に保ちながらトレーニングをできる利点がある。

 だからこそ、進路決定には慎重になってほしい。自分の長所と短所をはっきり見つめることだ。技術的な完成度が高く、1軍ですぐに活躍できると思うなら、プロ入りがベストだろう。逆に、肩や肘に不安があるのなら、大学や社会人でじっくりと調整し、体を鍛え、技術面の修正をするという選択肢もある。最終目標は「プロで活躍する」であって、「早くプロ入りする」ではないはずだ。

 プロとアマの違いはあっても、同じ世代の選手同士なら個人的な交流はあるだろう。そうしたつながりを通じ、モチベーションは維持できるはずだ。

 進路については、両親や指導者とじっくり考えてほしい。

週刊朝日 2016年9月9日号


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東尾修

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝。

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