東尾修「イチローに良い思い出はない」 その理由とは? (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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東尾修「イチローに良い思い出はない」 その理由とは?

連載「ときどきビーンボール」

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右越え三塁打を放ち、大リーグ通算3千本安打を達成したイチロー=8月7日(日本時間8日)、米国コロラド州デンバー (c)朝日新聞社

右越え三塁打を放ち、大リーグ通算3千本安打を達成したイチロー=8月7日(日本時間8日)、米国コロラド州デンバー (c)朝日新聞社

 あれだけの実績を残しながら、マーリンズに移籍し、バイプレーヤーとして、自分の価値を高めていることに恐れ入る。

 有力なベテラン選手の場合、実績からくるプライドが邪魔してレギュラーにこだわり、ベンチが使いにくい存在になってしまうことがよくある。しかし、イチローは第4の外野手として常に準備を怠らず、出番に備える。屈強な大リーガーも一目置くようになるよな。162試合を通じて高いパフォーマンスを出し続けることが難しくなっても、今の使われ方なら、質を落とすことなくプレーできる。

 イチロー自身はまだまだ「レギュラーで」と思っているかもしれないが、本当に素晴らしい年の重ね方をしていると感じるよ。

 日米通算でピート・ローズの4256安打を突破。米野球殿堂入りを確実とする3千安打も達成した。しかし、イチローならすぐに次のモチベーションを見つけるだろう。ここから先のイチローがつくり上げる世界は想像もつかないし、見るのが楽しみでもある。

週刊朝日 2016年8月26日号


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東尾修

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝。

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