ミッツ・マングローブ「かっこよくないキムタクとSMAPの落とし前」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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ミッツ・マングローブ「かっこよくないキムタクとSMAPの落とし前」

連載「アイドルを性せ!」

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「それでもキムタクはかっこいい」(※イメージ)

「それでもキムタクはかっこいい」(※イメージ)

 しかしこれでより一層、SMAPは解散してはならないと確信できました。SMAPによって塗り替えられてきた芸能の常識や歴史に対するケリが、まだ付いていません。アイドルグループが40歳を過ぎても、同じスタンスと人気の下で成立していること。アイドルがアイドルグループに属したまま、ベテラン俳優や大物司会者になること。アイドルの楽曲が教科書に載ること。私たち世間は、それらの「矛盾」を現在進行形のまま受け止めています。果たしてこれがどこまで続くのか、もしくはどこかで終わるのか、いずれにしても、「最後」を決めるのは世間です。SMAPに限っては、その行く末を世間に見届けさせるまで、勝手に止めてはいけない責務があるのです。メンバーそれぞれに関しても、全員が独自の成功を収めるに至った最大根拠である「SMAPの~」という看板を背負い続けてこそ、彼らが成し得た前代未聞の凄さが実証されるのではないでしょうか?

 さて、そんなタイミングでいよいよ「万能ではない木村拓哉を内包するSMAP」という、ある意味とても楽しみなステージに突入しました。SMAPが築き上げた時代と心中するつもりでいますので、どこまで彼らをアイドル視できるか、私にとっても戦いです。ひとりならまだしも、5人ですから。まずは「かっこよくないキムタク」にもキャーキャーできる自信を培うべく、あのCMをエンドレスで再生しようと思います。

週刊朝日  2016年8月12日号


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ミッツ・マングローブ

ミッツ・マングローブ/1975年、横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業後、英国留学を経て2000年にドラァグクイーンとしてデビュー。現在「スポーツ酒場~語り亭~」「5時に夢中!」などのテレビ番組に出演中。音楽ユニット「星屑スキャット」としても活動する

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