室井佑月「印象操作、ではないの」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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室井佑月「印象操作、ではないの」

連載「しがみつく女」

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共産党と連携することを嫌がっている議員の声ばかりピックアップされるのはなぜ?(※イメージ)

共産党と連携することを嫌がっている議員の声ばかりピックアップされるのはなぜ?(※イメージ)

 マスコミの報道のされ方によると、まるで選挙に勝ちたい一心で、共産党と組んでしまったおろかな民進党となってしまう。

 そういった意地悪な意図に気づかず、「野党統一候補を、これからの既定路線かのように結論づけるべきではない」などと、嬉々としてマスコミの前で発言している民進党の一部議員はほんとうに馬鹿だ。

 まさか、自分らがさんざん意地悪されてきたマスコミ報道、

「共産党と組むと、民進の保守の票が逃げる」

 みたいな嘘くさいニュースを心から信じてるってわけじゃあるまいな?

 ニュースより参議院選の結果で、はっきりわかったろ? 1人区で野党が共闘したから、接戦で勝てたところや負けたところがあったんだって。

 わかってないのかもしれない。都知事選でのこの人たちのやり方を見れば。

 とにかく、思想が真っ二つに分かれる代表戦、「負けたほうが党を出て行く」ぐらいにいわないと、穴埋めニュースみたいに扱われる。そして、国民から馬鹿にされてる、といった印象操作をまたされる。

週刊朝日  2016年8月12日号


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室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中。

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