変更でも盲点アリ! 東尾修が“新・衝突ルール”に物申す

ときどきビーンボール

東尾修

2016/07/30 07:00

 また、焦点が「体当たり」と「ブロック」となることで、今度は何をもって「体当たり」や「ブロック」とするかが注目される。そのすべては審判員の裁量であり、判断になる。それゆえ、一番重要なことは審判員でしっかりと共通認識を持つことだ。審判Aではブロックとみなされ、審判Bではブロックでないとされるなら、また混乱が生じる。人間だから多少の違いが出ることは仕方がないが、審判ごとの判定の差を狭める努力をする必要がある。ストライク、ボールの判定でなく、本塁上の攻防は勝敗に直結する。審判の判定にリスペクトを持てるようにならないと、野球というスポーツは成り立たないからね。

 球団、現場もしっかりと認識を深めてもらいたい。いくら審判員が正確を期そうとしても、現場の理解に差があれば、無用な抗議や混乱につながってしまう。

 それにしても、本当に良かったよ。6月14日の広島-西武戦では、コリジョンルール適用によってサヨナラ決着した。1勝の重みが増す後半戦、そしてクライマックスシリーズで同じような判定が下ったら、暴動が起きたかもしれない。選手たちの間では、1年もたたないうちに運用が変更されて戸惑いが生じるかもしれない。だが、いつかは変更すべきものだったわけだし、やるなら早いほうがいい。

週刊朝日  2016年8月5日号

東尾修

東尾修

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝。

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