「都議会のドン」とのガチバトル勃発?!
「都議会のドン」とのガチバトル勃発?!

「百合子! 百合子!」

 都知事選も中盤。都内各地で街頭演説を行った小池百合子氏は、各地で支持者による熱狂的な「百合子コール」に迎えられた。支持者はイメージカラーである緑の衣服や帽子を身に着け、夜には緑のペンライトが振られる。この勢いは決して雰囲気だけではない。

 本誌の取材では、各政党やメディアによる調査で早い段階から小池氏有利の傾向が表れていた。7月14日の告示日前後こそ、鳥越俊太郎氏がトップで小池氏は増田寛也氏に次ぐ3位だった。だが16~18日の調査では小池氏が早くも急浮上し、鳥越氏を僅差で抜き1位に。「週刊文春」による鳥越氏の〝スキャンダル記事〟が出る前のことだ。20日すぎにはさらに差が開き、小池氏の独走状態という数字も出ている。小池選対関係者がこう語る。

「街頭演説の反響は非常に良く、手ごたえを感じています。小池陣営に流れてくる非自民系の議員がボチボチ出てきた。自民党議員の中にも『裏で動くよ』『手伝い要員入れようか』と手のひらを返したように言ってくる人もいます」

 公約に「都議会冒頭解散」を掲げるなど、自民党都連との対決姿勢を鮮明にする小池氏。19日の街頭演説では「増田氏以外を応援すると除名等の処分の対象となる」という都連の文書について、

「いかに都連の一部の人が勝手に決めて突っ走っているかということ」

 と挑発すると、聴衆からは「内田を出せ~!」と声が上がった。

「内田」とは都連幹事長を10年以上務め「都議会のドン」と言われる内田茂都議のことと思われる。本誌先週号で猪瀬直樹元都知事が「知事候補の公認権を事実上、内田氏が握っている」と証言するなど、都政に絶大な力を持つとされる人物だ。あるベテランの都議会関係者がこう語る。

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