室井佑月 参院選で「3分の2」の意味を知らなかった国民 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

室井佑月 参院選で「3分の2」の意味を知らなかった国民

連載「しがみつく女」

このエントリーをはてなブックマークに追加

「3分の2」の意味を知らなかった?!(※イメージ)

「3分の2」の意味を知らなかった?!(※イメージ)

 作家・室井佑月氏は、週刊朝日で連載中のコラム『しがみつく女』で、現役大臣を落選させたのは共産党の手柄だと讃える。

*  *  *
 参議院選後の記者会見で民進党の岡田代表がこう語っていた。

「がちんこで戦って(3分の2を)取られたら敗北したということだが、(首相が)逃げて逃げて戦いになってない。堂々と議論すべきでなかったか」

 この言葉を、見苦しい言い訳という人もいるだろう。けど、あたしはこれが真実なのだと思う。

 今回の選挙は争点がよくわからなかった。なにしろ、岡田代表が言うように、かみあっていない。与党側は争点を経済・景気・雇用とし、野党側は改憲阻止を訴えた。

 安倍自民の念願は、憲法改正だ。だから、野党側が改憲阻止で纏(まと)まって戦った。だが、そのことを知っている国民は、どれほどいたか。

 7月11日付の毎日新聞電子版「改憲ライン『3分の2』認知浸透せず」という記事。

<毎日新聞が10日、全国の有権者150人に街頭でアンケートを実施したところ、6割近くにあたる83人がこのキーワードを「知らない」と回答した>

 アンケートは投票した人と投票しなかった人75人ずつに聞いた。投票した人のうち29人が、投票しなかった人では54人が「知らない」と回答したらしい。

 7月5日付の高知新聞電子版にも「【参院選 土佐から】改憲への『3分の2』高知で83%意味知らず」という記事が載っていた。こっちは8割超えだ。

 本来なら選挙のかなり前からマスコミはこういった調査をし、投票日までに、今回の選挙の意味を国民に伝えるべきだった。

 憲法が変わるということは、この国が変わるということでもある。そういう大事なことを国民に伝えるのが、マスコミの仕事だろう。

 選挙前、新聞には「改憲勢力、3分の2超えか」とたくさん書かれていたが、国民がその言葉を理解していないなら意味がない。

 影響の大きなテレビでは、開票後の選挙番組で、ようやく「3分の2」の説明が解禁になったように、どこもそのことを大々的に扱っていた。

 が、それって開票後にすることなの?


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい