「消滅」発言を前向きに生かしてはどうか。そんな考えを披露するのは、マーケティングコンサルタントの西川りゅうじん氏。阪神の選手が突如、懐かしの阪急ブレーブスのユニホームを着て登場してみては、というアイデアだ。

「親会社の阪急阪神ホールディングスの宣伝となり、『本当に消滅した!』とギャグにもなる。今の虎に必要なのは『ブレーブ』(勇気)だと思いますしね」

 優勝への熱気は冷めたとはいえ、ファンの心は熱い。「阪神タイガースは消滅しません」と山藤さん。

「そんなことを言ったら、5万人の虎ファンは本当に去ってしまいます。親子連れの虎ファンとヒョウ柄のおばちゃんは、(関西には)必要な光景なのです」

(本誌・松岡かすみ、太田サトル、鳴澤大、亀井洋志、吉崎洋夫/黒田朔)

週刊朝日 2016年7月29日号