官能的な組み合わせ…フレンチの名店で食す「温玉×黒トリュフ」が絶品!

週刊朝日#グルメ
 著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回、小説家・夢枕獏さんが選んだのは「シェ・イノの温度玉子と黒トリュフのピューレ」だ。

*  *  *
 この料理、まず、見た目にびっくりしますよね。初めて見た人は味も想像つかないんじゃないかな。ふたをとると、玉子の姿がない。スプーンでそっとすくうと、鮮やかな黄身が灰色のソースの奥からとろり。トリュフの香りと、コクのある玉子の味わいが濃厚で、なかなかに官能的です。僕はこれと赤ワインの組み合わせが好きなんです。それもグラン・エシェゾーあたり、ちょっと癖のあるワインが相性がいいように思いますね。

 料理長の古賀さんとは公私にわたる付き合いです。岐阜の山中に川釣り用の小屋を持ってるんですが、そこに仲間が集まるときに、料理をお願いしたことも。僕らが魚と遊んでる間に、古賀さんは採ってきた山菜やキノコで料理を。釣れなかったときのために羊や鳩を用意してくれてね。この料理も、毎回リクエストします。親しい仲間とおいしい料理とお酒。最高ですよ。

 独特で、なんとも癖になるこの料理は、山中にいても、京橋のレストランに座っていても、僕には外せない一皿なんです。

東京都中央区京橋2−4−16 明治京橋ビル1F/営業時間:11:30~14:00L.O.、18:00~21:00L.O./定休日:日

週刊朝日  2016年7月22日号

続きを読む

この記事にコメントをする

TwitterでAERA dot.をフォロー

@dot_asahi_pubさんをフォロー

FacebookでAERA dot.の記事をチェック