田中康夫氏 (c)朝日新聞社
田中康夫氏 (c)朝日新聞社

 10日に投票が行われた参院選では、改選数が1増えた東京選挙区。5議席目まではすんなりと決まり、六つ目の議席に関心が集まった。

 トップ当選は、当初から圧倒的な存在感を示した民進党代表代行の蓮舫氏。

「応援演説に全国を駆け回り、自身のためにマイクを握ったのは3日間だけ」と事務所スタッフ。最終日の9日も応援に駆け回り、自身の演説は夕方5時からの3時間。それでも、東京・銀座などでマイクを握るとすぐに人だかりができた。

「蓮さーん」と男女問わず歓声が飛ぶ。一眼レフカメラを構えて蓮舫氏を「激写」する有権者の姿も多く、さながらアイドルの握手会の様相だった。

 10日午後8時、投票終了とともに蓮舫氏は早々と当選確実に。自民党の中川雅治氏、公明党の竹谷とし子氏、共産党の山添拓氏を含め、四つの議席が一気に固まった。午後9時半過ぎには、元ビーチバレー五輪代表選手の朝日健太郎氏も当選確実となった。

 6議席目が決まったのは、そこから約2時間半後。滑り込んだのは、民進党の小川敏夫氏だった。

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