三原じゅん子氏 (c)朝日新聞社
三原じゅん子氏 (c)朝日新聞社

 真っ赤なワンピースに“トロピカル柄”のジャケットの片山さつき参院議員と、真っ赤なドレスシャツの今井絵理子氏と、“守りたい(ハート)”と白字でキャッチフレーズが書かれた赤いTシャツの三原じゅん子参院議員。10日午後8時の参院選投票締め切り直後に「当選確実」の報を受けて、満面の笑みを浮かべるのは、元東大ミスキャンパス出身の官僚や、元アイドルから華麗に転身した与党の女たちだった。

 片山氏は、選挙戦前から元夫で、政治とカネの問題で辞職した舛添要一前東京都知事のバッシングで露出を増やした。選挙戦中盤の2日には、JR立川駅で、男女20人ほどの集団に取り囲まれ、街頭演説を妨害される事件も勃発。それでも、タフな片山氏は舛添ネタも披露し、こう訴えた。

「私は24時間365日オープン。昼間は美術館に行っていて週末は遠くにある別荘に行っていて、それがバレて突然辞めた人もいましたから(笑)。全部オープンだから、立川でよくわからない集団に取り囲まれちゃったんです」

 同じ党の美人候補に激怒するなど、“お騒がせぶり”は健在だったが、有権者に両手を大きく振って走り寄って握手を交わす。写メをお願いされたら“ダブルピース”で応じる徹底したサービスぶりだった。

 演説では財務官僚という経歴をPRするが、「舛添の奥さんだった人か……」(聴衆の男性)との反応。

 一方、同じ比例代表で目玉候補とされていた沖縄出身で「SPEED」の今井氏は、子育てや障害者支援政策を訴え、約31万票を獲得した。

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