「知ってる顔がいることで多少安心できたのかもしれません。『あ、来てくれたんだ!』と笑顔で迎えてくれるので、僕らもうれしかったですけどね」

●いざとなると、超真剣

 ドラマの現場ではバラエティーとは違った顔を見せている。7月17日スタートの連続ドラマ「そして、誰もいなくなった」(日本テレビ系)のクランクイン前、主演の藤原竜也さんら5、6人で食事をしたときには「ガチガチに緊張している様子が伝わってきた」(佐藤東弥監督)と、借りてきたネコ状態。現場では演技についての相談を積極的にぶつけ、テキトーぶりは微塵も感じさせないという。

「演技に対するアプローチは、すごく真面目。こちらが与えたヒントに対して、よく考えて現場に持ち込んでくる」(佐藤監督)

 佐藤監督が特に関心したのが、「うまい人と一緒に芝居をすると、自分の芝居が変わっていくのがわかる」という伊野尾君の発言。

「相手の演技をちゃんと受け止めていなければ気づけないこと。伊野尾君は『全然だめだ』と言って悩んで格闘しているが、そう思えること自体が素晴らしい」

 伊野尾君は最近の自身の仕事についてこう語った。

「初めてのことばかりなので緊張はします。でもそれよりその場を楽しんだほうが絶対にいい。緊張しないように頑張っています」

 ネコ系男子ののびのびとした活躍に、ご期待を!

週刊朝日  2016年7月15日号