「MCを担当するときは、収録前に台本を読んでますが、いざやるとグダグダ(笑)。あれは単なる『台本読んでますアピール』じゃないかと、疑ってます」(「いたジャン」双川さん)

 など、バラエティーのスタッフは「伊野尾君=テキトー」説を支持。ちなみに伊野尾君のテキトーっぷりは、バラエティー的においしいハプニングやメンバーのするどいツッコミを誘うので、大歓迎だとか。

●媚びないけど甘え上手

「メレンゲの気持ち」(日本テレビ系)初MCの日、一緒にMCを務める久本雅美さん、いとうあさこさん、三吉彩花さんのうち「誰がタイプ?」と聞かれた伊野尾君は、「そんなの決まってますよ、三吉さんですよ」。会場は爆笑で、久本さんも「お前、正直で気持ちいい」。物おじせずに本音を話す姿がすがすがしく、年上にかわいがられる。

 八乙女光君と共にパーソナリティーを務める「らじらー!」では、10代、20代のみならず、その親世代にもファン層を広げている。

「自然体で飾らない姿勢はラジオにぴったり。昨年4月の放送開始時は週に4千程度だったリスナーからのメールは、今は1万通を超えています」(プロデューサーの加藤知宏さん)

 最近では、「伊野尾君にハマって夫婦の距離が離れつつある」という結婚10年の妻からの相談に、自身のマッシュルームカットになぞらえてこんな回答を。「旦那さんで埋めきれない小さな心の隙間に、そっとキノコを生やしてください」

週刊朝日  2016年7月15日号