林:そうなんですか。

秋野:消えモノ(食べ物)も、家長のピエール瀧さんには必ず1品多いんです。ディテールにものすごくこだわっているんです。

林:へー、そこまで見てませんでした。

秋野:それにあのごはん、びっくりするぐらいおいしいんです。朝ドラや大河ではおなじみの、通称「ちんとんさん」という女性がつくってくださるんですが。

林:そんなにおいしいんですか。メザシみたいな魚や煮物、お漬物という感じでしたけど。

秋野:おいしいんです。煮物は食材ごとに調理してくださるから、食感も違うし。あんまりおいしいんで、食べながらモニターチェックして、チェックが終わってスタッフが別のセットに移っても、われわれは残って食べてるみたいな(笑)。森田屋のお弁当も、メチャクチャおいしいんですよ。「NHKのスタジオパークで、“森田屋のお弁当”として売り出せばいいのに。きっと儲かるよ」って話してたんですよ。

週刊朝日  2016年7月15日号より抜粋