古市憲寿氏 (c)朝日新聞社
古市憲寿氏 (c)朝日新聞社

「お詫びするならお詫びするで、きちんとしなさい。そんな言い草ないでしょう」

 小沢一郎・生活の党代表は、顔をこわばらせ、怒りを露(あらわ)にした。6月19日、参院選を前に開かれた与野党9党首による「ネット党首討論」でのことだ。

 発端は、司会を務めた社会学者の古市憲寿氏の質問だった。小沢氏に古市氏が、

「再婚相手、見つかったかどうか聞きたい」

 と投げかけ、小沢氏が「それは今日のテーマですか」と取り合わずにいると、「興味があって」と重ね、

「興味でこういう討論をするんではない」

 小沢氏がピシャリ。

 ハプニングはこれで終わらなかった。古市氏は別の司会者から渡されたメモを手に「このとおり読んだほうがいいの?」と不満げにつぶやくと、

「先ほどは小沢代表に対しまして大変失礼な発言をしました。発言を撤回して心よりお詫び申し上げます」

 薄ら笑いを浮かべ、メモを棒読みする姿が小沢氏の逆鱗(げきりん)に触れ、冒頭の発言へとつながった。

 ネット上には「小沢さんへの発言は失礼」「頭悪いよ」「人格を疑います」など、古市氏を非難するコメントが溢れ返った。

 本人は今回の騒動をどう考えているのか。

次のページ