英国EU離脱に森永卓郎氏「独裁者が生まれた1930年代のよう」 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

英国EU離脱に森永卓郎氏「独裁者が生まれた1930年代のよう」

このエントリーをはてなブックマークに追加

英国のEU離脱で大幅に下落した日経平均株価 (c)朝日新聞社

英国のEU離脱で大幅に下落した日経平均株価 (c)朝日新聞社

 国民投票で「EU離脱」を選んだ英国。経済アナリストの森永卓郎氏は、予想していなかったという。

*  *  *
 英国のEU離脱が決まった日の朝、名古屋のテレビで「離脱はないだろう」と言ってしまい、大恥をかいたんですよ(笑)。正直言ってまったく予想していませんでした。経済的打撃があるから、最終的には大人の判断をするだろうと思っていましたから。国民の不満は相当鬱積(うっせき)していたんだなと思いました。

 世界経済が低迷して、日本の景気全体が落ち込むのは間違いないです。今年度はマイナス成長になると思っています。今年の冬のボーナスはこけるでしょうね。ただ、急激な円高になったので、例えば海外旅行や外貨建ての金融商品の購入は今がチャンスです。心がけたいのは、基礎消費を抑えてとにかく節約することです。あとは資産の一部を海外に流して分散しておく。移すのは過剰反応で円高になっている今がいいと思いますよ。

 EU離脱の目的の一つが移民の排斥ですが、ゼノフォビック(外国人恐怖)的な考えはすでに日本でも高まっています。ヘイトスピーチは法律で禁止されましたけど、似たようなことはネットで散々行われているし。生活に追い詰められると不寛容になりがちで、そこで穏健派より極端なことを言う強いリーダーが求められるんです。米国でトランプ氏が支持を得たり、フィリピンでも強硬路線の大統領が誕生しました。1930年代に世界中で独裁者が生まれたのと少し似た状況かなとも思うんです。

週刊朝日 2016年7月8日号


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい