夫:僕なりにいろいろ考えたんです。僕の母もそろそろ介護が必要になっていたし、僕自身も年を取る。だったら、手伝ってくれる人がいるといいなあと思った部分も、正直あります。それに、必死に頑張ってる姿を見ていたら、僕に何かできることはないかな、と。残念ながら、こまつ座を支えるほどの力はありませんが、手伝うぐらいのことならできるし、生活を安定させれば思い切り仕事ができるだろう、と思って。

妻:娘にも相談しました。そしたら「いつまでも若いわけじゃないんだから、結婚したら?」って。「ママが心配で自分の将来のことが考えられない。安定した人と結婚してくれたら安心だ」とも。それに、私の交際相手には比較的厳しい目を向けていた長女が、彼のことは「きっとママを幸せにしてくれる人よ」って言うんです。「小宮山さんと結婚しなさい!」って。

夫:いや、本当にいい娘さんたちなんですよ。特に、長女の李恵ちゃんは、働き詰めの麻矢さんに代わって、4歳のころから妹の櫻子ちゃんの面倒を見てきたそうです。

週刊朝日  2016年7月1日号より抜粋