パナソニック 55V型 4K 液晶テレビ HDR対応 ハイレゾ音源対応 VIERA 4K TH-55DX850 Amazonで購入する
パナソニック 55V型 4K 液晶テレビ HDR対応 ハイレゾ音源対応 VIERA 4K TH-55DX850
Amazonで購入する

 今夏はラニーニャ現象が発生し、記録的猛暑になる可能性がある。今夏は室内で涼みながら、高画質の4Kテレビでリオ五輪のアツ~い観戦が主流になる可能性が高い。

 IT・家電ジャーナリストの安蔵靖志さんに今夏注目のテレビを尋ねた。

「50型以上の新製品のほとんどがいまや4K。気になるのは幅や高さですが、画面の外枠も細くなり、昔の37型と今の50型でも大差はなくなっています」

 4Kテレビは、フルHDテレビの4倍の解像度を持つ。電子情報技術産業協会(JEITA)によると、薄型テレビの国内出荷額で4Kは4月に約55%と初めて半数を超えた。追い風は何か。安蔵さんは言う。

「4Kテレビは今、買い時です。10万円台が出るなど値頃感が出始めた。国内業界は昨年に世界的なスタンダードとなるHDR規格を採用し、4Kテレビでこの規格に対応した機種が出ているのもメリットです」

 HDRはハイダイナミックレンジの略で、明るさ(輝度)の規格。技術進化で従来比100倍もの明暗の差を表現できるようになった。今後は放送や動画、ブルーレイなどのコンテンツ、テレビの性能もこの規格準拠のものが増える。テレビを“料理人”に例えれば、“食材”の質が格段に良くなるというわけだ。

 一方、売り出し中の4Kテレビも料理人としての腕はいい。4K・8Kの本放送は18年とまだ先だが、現在の地上デジタル放送(2K)もその腕で4Kに迫る映像になる。

 ただ、値段が気になる。調べると、2年前に40万円超だった平均価格は、4月時点で22.1万円まで下がっていた。

 最近の流行はあるのか。安蔵さんによると、日系各社の特徴は音響という。

 もともと、4Kテレビは11年に東芝が初めて発売。他社も追随したが、鳴かず飛ばずの時代が続いた。そんななか、ソニーが本格的なスピーカーを画面横に配した機種を出してヒット。これが火付け役となり、上位機種は「ハイレゾ」内蔵も続々登場した。

 変わり種もある。シャープの4Kの最上位機種「4Kネクスト」は一つの画素を3原色ではなく4原色で作り、さらにそれを2分割させて明るさを強化した。「8K相当の映像」に近づけた野心作だ。

次のページ