少し説明すると、ベッキーは金スマの「ひとり農業」(番組ディレクターが暮らす茨城県を共演者が訪ねて作業する企画)に途中参加したが、登場前にベックというモデルを中居が何度かベッキーと見間違え、CGでベックの顔をベッキーに変えるという演出があった。そのためネットでは、「ベックが復帰の踏み台にされた」「あの子誰?」と注目を集めたのだ。

「ベックの独特のほんわか感で、重苦しい雰囲気を和ませたと思う。緩衝材の役を果たすようなキャラがよかった」(吉田さん)

 ベックは韓国出身でホリプロ所属。雑誌の専属モデルや他局のレギュラーも務めている。金スマには2月26日の放送から出演し、「え、ベックーなの?」と中居にちょいちょいいじられてきた。番組通にはなじみの出演者なのだ。

 金スマでの扱われ方に同情が集まる一方、強運だ、という声もある。

「可愛いキャラなので、仕事のオファーも急増している」(芸能関係者)

 ベックは現在、武蔵野美術大学(油絵専攻)の大学院生でもある。大人の焦りやあおりが渦巻く騒動から羽ばたき、自由な未来を描いてほしい。もちろん、ベッキーも。(本誌・藤村かおり、太田サトル、上田耕司/今西憲之)

週刊朝日 2016年6月3日号