メディアプロデューサーでモッツ出版代表の高須基仁氏は、

「彼は反省の態度を十分に示したと思う。だけど、泣いたというのはよくなかった。弱さを出してしまった。これから覚醒剤をやめるための具体的な『離脱プログラム』が示されなかったのは物足りなかったですね」

 検察側が求刑した懲役2年6カ月について、薬物事件をあまた手がけてきた小森榮弁護士は、ズバリこう言う。

「私は求刑は2年だと思っていましたから、半年重かったですね。覚醒剤事件の初犯の求刑は通常1年6カ月だと言われているんです。それは『使用』『所持』でということです。清原被告はそれに『譲り受け』の覚醒剤1.2グラムがついていましたから、そこをどう評価するかでした。検察側はプラス1年くらいの重みのある犯罪だと考えたのでしょう」

 31日の判決やいかに。(本誌・藤村かおり、太田サトル、上田耕司/今西憲之)

週刊朝日  2016年6月3日号