「ブスの代名詞みたいな感じ」樹木希林が55年も役者をやっちゃった理由

2016/05/21 16:00

俳優樹木希林きき・きりん/1943年、東京都出身。61年に文学座に入り、64年、森繁久彌主演のドラマ「七人の孫」に出演。74年、ドラマ「寺内貫太郎一家」で貫太郎の実母を演じる。その後映画に主軸を移し、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(2007年)、「歩いても 歩いても」(08年)、「悪人」(10年)、「わが母の記」(12年)、「駆込み女と駆出し男」「あん」(ともに15年)など多数の作品に出演。映画「海よりもまだ深く」は5月21日に全国公開予定(撮影/写真部・堀内慶太郎)
俳優
樹木希林
きき・きりん/1943年、東京都出身。61年に文学座に入り、64年、森繁久彌主演のドラマ「七人の孫」に出演。74年、ドラマ「寺内貫太郎一家」で貫太郎の実母を演じる。その後映画に主軸を移し、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(2007年)、「歩いても 歩いても」(08年)、「悪人」(10年)、「わが母の記」(12年)、「駆込み女と駆出し男」「あん」(ともに15年)など多数の作品に出演。映画「海よりもまだ深く」は5月21日に全国公開予定(撮影/写真部・堀内慶太郎)

 監督や俳優仲間からもリスペクトされる誰もが認める大女優の樹木希林さん。芸歴55年の樹木さんが女優を続けられた理由を、作家・林真理子さんとの対談で明かした。

*  *  *
林:樹木さん、今やってる朝ドラ(「とと姉ちゃん」)、ごらんになってます?

樹木:いや、見てない。

林:大地真央さんがおばあさん役で出てるんですけど、40代みたいなメイクで、髪だけ銀色のカツラをかぶっているんです。俳優としておばあさんの役をしたいのか、「わー、アップになってもきれい」と言われたいのか、私はわからないんです。

樹木:価値観がいろいろあるからね。私は髪が白くなったり、薄くなったり、部分入れ歯になったりするのが商売道具だから、アンチエイジングってもったいないと思うの。あのね、こういう人がいたの。すぐれた女優さんで、名監督と仕事をして名作にたくさん出た人が、80歳のときに80歳のおばあさんの役をやったの。その人、ふだんは白髪を焦げ茶に染めてるから元に戻すのかと思っていたら、染めた髪の上から白髪の化粧して出てきたわけ。粉を吹いたみたいですごく汚らしいし、ウソなのよ。それに対して監督も何も言わない。おかしくない?

林:すごく変だと思います。

樹木:そんなベテランでもそうなら、「きれい」をウリにしてる人たちがそうするのは、当然でしょう。

林:樹木さんが「寺内貫太郎一家」でおばあさん役をなさったのは、まだ40代……。

1 2

あわせて読みたい

  • 樹木希林さんが最期に夫へ「これだけは言ってやりたい」と思っていたのは?

    樹木希林さんが最期に夫へ「これだけは言ってやりたい」と思っていたのは?

    週刊朝日

    5/5

    「樹木希林さんはギャラ求めず、取材中の食事代まで払ってくれた」不登校新聞編集長が明かす
    筆者の顔写真

    石井志昂

    「樹木希林さんはギャラ求めず、取材中の食事代まで払ってくれた」不登校新聞編集長が明かす

    dot.

    9/30

  • 樹木希林さん、ドラマ演出家の不倫暴露も “一番弟子”浅田美代子が振り返る

    樹木希林さん、ドラマ演出家の不倫暴露も “一番弟子”浅田美代子が振り返る

    週刊朝日

    11/20

    樹木希林さん「最期は穏やかで綺麗な顔でした」内田裕也さんがコメント

    樹木希林さん「最期は穏やかで綺麗な顔でした」内田裕也さんがコメント

    週刊朝日

    9/20

  • 浅田美代子「上白石萌音ちゃんに『雰囲気似てるね』って言われる」

    浅田美代子「上白石萌音ちゃんに『雰囲気似てるね』って言われる」

    週刊朝日

    11/20

別の視点で考える

特集をすべて見る

この人と一緒に考える

コラムをすべて見る

カテゴリから探す