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横浜赤レンガ倉庫がモデルに 台湾で愛される「日本レトロ建築」

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週刊朝日#旅行

台南市にある林百貨。建物最上部の「林」のロゴ看板は、戦前に作られたものだという(撮影/写真部・東川哲也)

台南市にある林百貨。建物最上部の「林」のロゴ看板は、戦前に作られたものだという(撮影/写真部・東川哲也)

スイーツショップ兼カフェになっている宮原眼科。元々あった天井の梁を補強して再利用している。梁の間から見えるのが、2階のレストラン「酔月楼」(撮影/写真部・東川哲也)

スイーツショップ兼カフェになっている宮原眼科。元々あった天井の梁を補強して再利用している。梁の間から見えるのが、2階のレストラン「酔月楼」(撮影/写真部・東川哲也)

 台湾には、日本統治時代の50年間(1895~1945年)に建てられた建築物が、今も数多く残る。近年、廃墟(※1)になっていた建物をリノベーションし、店舗や施設として甦らせる動きが盛んだ。台湾で愛される「日本レトロ」スポットを訪ねた。

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◇林百貨[台南]
台南市中西区忠義路2段63号

 1932年、山口県出身の実業家、林方一氏が「ハヤシ百貨店」をオープンした。台南初の百貨店として賑わったが、戦争の影響で廃業。その後は、企業の事務所などとして使われた。台南市政府により修復工事が行われ、2014年6月、林百貨として再開した。

 昔ながらの日本風居酒屋があったり、オート三輪が展示されていたりするなど、レトロな雰囲気。おしゃれな雑貨なども多い。

「横浜赤レンガ倉庫を見学し、ディスプレーやサービスなどを参考にしました」(担当者)

◇宮原眼科[台中]
台中市中区中山路20号

 チーズケーキやアイスクリームを販売する「日出」グループが手がけるスイーツショップ兼カフェ。1927年、鹿児島県出身の眼科医・宮原武熊氏が開業した眼科の建物を利用している。宮原氏は終戦後に帰国し、その後病院として使われていた時期もあるが、長く廃墟(※1)状態だった。2年がかりで改装し、2011年に開業。眼科だった頃の名前を店名に採用し、レンガ造りの外観は当時のままだ。

 薬棚に見立てた商品カウンターや、シャンデリアなど、アンティーク調の内装が目を引く。外国人客も多い。

◇松山文創園区[台北]
台北市信義区光復南路133号

 1937年に建設され、98年に生産を停止したたばこ工場の跡地をリノベーションし、2011年、カルチャースポットとして生まれ変わった。かつての事務所や倉庫では展覧会やイベントが定期的に開かれており、カフェやショップもある。

 建物内の長い廊下や木の窓枠は、昔の日本の学校のような雰囲気。売店では、地元のクリエーターが手掛けた土産物を販売している。


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